2019年の台風19号の影響で長く断水が続いた福島県いわき市。
わたしはそこで10日間の断水生活を経験しました。
幼稚園児の子連れ家庭において、断水中に役立ったもの、必需品と感じたものをまとめます。
台風の備えをする際に、ぜひ参考にしてください。
断水生活の必需品は?
まず、断水するとどんな生活になるのか想像してみてください。
ありとあらゆる日常生活ができなくなります。
- 料理に使った鍋や食事のお皿が洗えない
- トイレを流せない
- お風呂に入れない
- 手や顔を洗えない
- 洗濯ができない
これを解消するのに必要なのは、生活用水と調理しないで食べられる食料なんですね。
ということで、断水生活の必需品を3つ選ぶならこうなります。
車、水を汲む容器(ポリタンクやウォータータンク)、レトルト食品や飲み物が必需品と感じました。
車
なぜ車が一番大事だと思うのか。
断水になるとあちこちに給水所が設置されるので、生活用水はそこに汲みに行くようになります。
住んでいる地域にもよるけれど、給水所は歩ける距離ではないし、水は重い!
わが家の場合、車がないととてもじゃないけど水を汲みにいくことはできませんでした。
子どももいるし(断水中は保育園、幼稚園、小学校はお休みになっていました)。
それから、たくさんの洗濯物を持ってコインランドリーに行ったり、水の出ている地域まで入浴しにいくのにも車は必須!
水の出ている地域は物流の復活も早かったので、物資の調達や外食などに行くのにも車を使いました。
今回の断水は市内の河川氾濫で浄水場が浸水し、機能しなくなってしまったのが原因だったんですね。
浸水した地域では、たくさんの車が水没してしまっていました。
命と車を守るためにも、早めの避難をこころがけた方がいいです。
水を汲むもの(ポリタンク、ウォータータンク)
給水所に行ったところで、水を汲んでくるものがないと水を運べません。
わが家ではウォータータンクとポリタンクが大活躍しました。
特に、コック付きのウォータータンクは蛇口のように使えるのでとても便利。
折りたためるタイプのものだと普段はぺちゃんこにしておけるので場所をとらず、マンション暮らしにはありがたいです。
大きさは20リットルのものが使いやすい。
女性でも水を入れて運べるし、ある程度の量が入ります。
ポリタンクは新品未使用の灯油缶が手に入ったので使っていました。
20リットルと18リットルを使ってみて、18リットルの方が持ちやすく運びやすかったです。
どうしても手に入らない場合は、給水所でももらえました。
リュックにして背負うこともできる、多機能なタイプです。
レトルト食品、飲み物
調理ができないので、温めてそのまま食べられるレトルト食品に助けられました。
今回は停電にはならなかったので、冷凍食品や電子レンジで調理できるタイプのものも大活躍。
- レンジで温められるご飯
- お湯を注いで食べられるスープやみそ汁
- カレーや中華丼などご飯にかけて食べられるレトルト食品
- 冷凍食品
- カップラーメン
- ミネラルウォーター
- 麦茶や野菜ジュース
こういったものが役に立ちました。
もし停電もしていたら、「常温で置いておけて湯煎で温められるもの」が役立つと思います。
断水が始まったころは外食もけっこうしていましたが、断水が長引いてくると資金面で厳しくなってきますね。
どうしても野菜不足になるので、野菜ジュースや野菜たっぷり系の冷凍食品などを意識して食べていました。
断水生活で便利だったもの
ここからはあった方がよい、断水中に便利だったものを紹介していきますね。
- ウエットティッシュ
- 紙皿、紙コップ、割りばし
- ラップ
- バケツ
それぞれ詳しく解説します。
ウエットティッシュ
断水中は手を洗うことができません。
トイレの後、食事の前、手が汚れた時…
普段意識していないけれど、手ってわりとよく洗っているものなんですよ。
手洗いの代わりになるのが、ウエットティッシュ。
特に子どものいる家庭では、ウエットティッシュも必需品だと思います。
紙皿、紙コップ、割りばし
食事はレトルト食品でまかなうとしても、それを食べるには食器が必要になります。
食器を洗うことができないので、便利なのが紙皿、紙コップ、割りばし。
紙皿は、カレーや汁物などなんでもよそえるボウルタイプの方が使いやすかったです。
それから、意外に使うなと思ったのがスプーン。
やはりカレーや汁物を食べるのに便利。
わが家では断水生活の中盤でスプーンを買い足しました。
ちょっと割高になるけれど、紙コップはホルダー付きのカップが使いやすかった。
安定するし、熱いものを入れても持ちやすい。
100均で買えます。
中身だけを取り換えればいいので、ホルダー部分にシールを貼って各自の目印にしていました。
ラップ
紙皿などが手に入らない時に便利なのがラップ。
お皿にラップを敷いてから食事を盛るようにすれば、食後の皿洗いが不要になります。
バケツ
各家庭にひとつはあると思うのだけど、断水中はバケツも大活躍します。
- トイレはバケツに入れた水で流す
- 水を貯めておくことができる
- 水を運ぶことができる
トイレは勢いよく水を流さないと流れていかないので、バケツでがばっと流します。
もちろん、水を貯めておくこともできるし、水を運ぶこともできます。
ウォータータンクが手に入らない時にバケツの中にビニールを入れて運ぶと良いそうですよ。
断水で困ってる人
自衛隊の人がバケツだけじゃなくてビニール袋あると水こぼれないしゴミとか入らなくて衛生面にいいって言ってたから持っていった方がいいよ! pic.twitter.com/FZ15WxQe2S— あきひろ (@akihiro__0927) October 14, 2019
断水生活中に買ったけど使わなかったもの
役立つもの、便利なものを紹介してきましたが、買ったけど使わなかったものもあります。
10リットルのウォータータンク
20リットルのものが売り切れで仕方なく買ったのですが、使いにくかった。
水の入る量が少ないのでしょっちゅう取り換えなくてはいけなくて、中途半端な大きさでしたね。
水を流さなくても使える非常用トイレ
排泄物を固めてゴミとして廃棄できる、という商品です。
今回は断水前に水を貯めておくことができたし、水を汲みに行くこともできたので非常用トイレは使いませんでした。
ただ、生活用水が準備できない状況だったら役に立っていたと思うので、わが家の防災グッズとしてしまっておくことにします。
まとめ
断水中に必要な物ベスト3は、車、ウォータータンク、食料・飲料です。
他には、ウエットティッシュ、紙皿、紙コップ、割りばし、ラップ、バケツですね。
わたしの住んでいる地域では、台風が去って2~3日後には物流が動き始めていました。
ですが、紹介したものはみんなが欲しているものなので入荷するとあっという間に売り切れ。
ネットでも在庫なしの状態でした。
普段からある程度備蓄しておく必要がありますね。
ということで、災害での断水への備えと、断水になるとわかったらやることについても次の記事を読んでイメージしておいてくださいね。
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