台風被害の体験談と、2019年福島県いわき市で起こったことまとめ。

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台風被害の体験談と、2019年福島県いわき市で起こったことまとめ。

投稿日:2019年11月7日 更新日:

2019年10月12日に日本に上陸した大型の台風19号

関東を中心に広い地域で大きな被害を出しました。

特にひどかったのが、河川の氾濫です。

わたしは福島県いわき市にいて、避難所で一晩を過ごし、その後10日間の断水生活を経験しました。

  • いわき市でどんな被害があったのか
  • 避難所、断水生活で学んだこと

今後の対策になればと思い、わたしの経験を共有していきたいと思います。

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台風19号によるいわき市の被害

いわき市新川(アリオスの裏)

台風時に氾濫した新川の普段の様子

福島県いわき市は台風19号の大雨による影響で、

  • 市内を流れる2つの河川が氾濫(夏井川、新川)
  • 1260ヘクタールに及ぶ広域で浸水被害(夏井川水系、鮫川水系)
  • 床上浸水は住宅や商業施設合わせて約6,000棟
  • 浄水場が浸水して電気系統に破損が生じ、市内約45,400戸で断水(最大15日間)
  • 市内の一部が停電

こういった被害が起きました。

大雨で川が溢れて広い地域で浸水し、浄水場がダメになったことで断水が長期化したのです。

どんな状況だったのか、時系列で見ていきますね。

 

10月12日(土)台風が来る

12日は朝から雨が降っていました。

いわき市への台風接近のピークは夜遅くとの予想。

午前10時避難準備・高齢者等避難開始(警戒レベル3)が発令され、避難所が開設されます。

れみふく
この時点ではまだまだ余裕な感じ。

 

15時10分、市内全域に避難勧告(警戒レベル4)が発令されます。

雨は強いけれど、暴風雨とまではいかない様子でした。

 

16時避難所が増設されます。

だんだんあたりが暗くなってきて、18時ころには川の水位がだいぶ上がってきていました。

 

19時10分、新川が氾濫危険水位に到達するおそれがあり、沿線地域に避難指示・緊急(警戒レベル4)が発令されます。

このころの川の水位は一気に上昇。

 

19時30分、好間川が氾濫危険水位に到達するおそれ。

19時40分、藤原川が氾濫危険水位に到達し、沿線地域に避難指示・緊急(警戒レベル4)が発令。

19時50分、大久川が氾濫危険水位に到達するおそれがあり、沿線地域に避難指示・緊急(警戒レベル4)が発令。

20時、鮫川が氾濫するおそれがあり、沿線地域に避難指示・緊急(警戒レベル4)が発令。

20時、新川が氾濫危険水位に到達し、避難指示・緊急(警戒レベル4)が発令。

れみふく
このころになると、スマホの災害通知がなりまくっているような状況でした。

 

20時50分、仁井田川が氾濫危険水位に到達するおそれがあり、沿線地域に避難指示・緊急(警戒レベル4)発令。

22時50分、釜戸川が氾濫危険水位に到達するおそれがあり、沿線地域に避難指示・緊急(警戒レベル4)発令。

23時10分、鮫川水系の高柴ダムより放水開始

23時20分、新川、夏井川において河川氾濫が発生災害発生情報(警戒レベル5)を発令。

れみふく
とうとうここで河川の氾濫が発生します。

川は広い地域にわたって流れているので、氾濫箇所は一カ所ではありません。

随時、地区ごとの氾濫情報が流れてきました。

市内ではあちこちの道路が冠水して、通行不可能な状態です。

23時20分、一部の避難所が定員に達したので受け入れを停止するお知らせ。

 

10月13日(日)夜中をはさんで被害が拡大

0時、林城ポンプ場、島ポンプ場の排水能力を超え、周辺地域に浸水が発生したことから避難指示・緊急(警戒レベル4)発令。

河川の氾濫だけじゃなく、大雨で降った水を処理しきれなくなることでも冠水や浸水は起こります。

この日は夜中じゅう、ずーっと災害警報が鳴っている状態でした。

 

2時ごろ、雨がだんだん弱くなってきます。

4時ごろになると、川の水位が少しずーつ下がってきました。

5時ごろ、水は徐々に引いてきましたが一部地域(1700戸)で停電

10時、浄水場(平浄水場)の浸水被害で運転停止による、広域的な断水のお知らせが発表されます。

お昼くらいまでに、4万5,400戸の建物で、順次水が出なくなっていきました。

ここから、長い断水生活のスタートです。

16時、避難指示・避難勧告が解除されました。

 

台風が去ったその後の復興

台風は去っても、被害を受けた地域はそこから復旧作業が始まります。

今回は被害が大きかったのは、いわき市の平久保(ひらくぼ)、好間(よしま)、赤井(あかい)の地域。

水が引くまでは、取り残された人の救助活動。

水が引いたら、浸水した家の中から家財道具を出し、泥をよけて消毒しなければなりません。

特に平久保の方は浸水被害に加えて、断水も長期化したので復旧作業が思うように進みませんでした。

浸水してしまった保育園などは半月経っても再開できないなど、長きにわたって日常生活ができない状況。

 

台風から2~3日後、市内のあちこちに水害ゴミが積まれるようになります。

このゴミもすぐには撤去されず、ボランティアの方たちや、自衛隊の方々の力で少しずつ運ばれていきます。

この記事を書いている現在(台風から約1か月)も、まだ水害ゴミはあちこちにあります。

いわき市の水害ゴミ

台風から約1か月たっても至るところに積まれている水害ゴミ

被災した方へいわき市からの県営・市営住宅の提供は、10月25日~31日(台風から約2週間後)に一時募集がありました。

応募者多数の場合は抽選になるなど、住宅の確保が未だ難しい状況にある方もいます。

 

断水の状況

台風が来た翌日(13日)から市内の広い範囲で断水が始まりました。

13日には市内各地に給水所が設置されます。

3日後の16日には一部地域で断水が解除になるものの、ほとんどの地域は10日~15日間の断水

断水解除になった地域も、水圧が低くてほぼ使えないお家も結構あったみたいです。

 

断水中の入浴施設無料開放

いわき市は、いわき湯本温泉をはじめ、温泉施設がたくさんあります。

幸い温泉街の方は断水しなかったので、多くの施設が無料開放したり、営業時間を延長してくれました。

れみふく
私もかなりお世話になりました。感謝!

利用時間や利用条件などそれぞれ違いはありますが、無料開放や時間延長してくれた施設を簡単にまとめておきますね。

いわきFCパーク シャワールーム平日午後無料開放
ジョイフィット シャワールーム無料開放
スパリゾートハワイアンズ 平日夕方無料開放
小名浜オーシャンホテル 平日午後無料開放
かわうちの湯 無料開放
天神岬しおかぜ荘 無料開放
道の駅ならは 無料開放
ならはスカイアリーナ シャワー無料開放
Jヴィレッジ シャワー無料開放
田人おふくろの宿 無料開放
三和ふれあい館入浴施設 無料開放、時間延長
いわきゆったり館クアハウス 夜無料開放
村岡産婦人科 赤ちゃんの沐浴無料開放
古滝屋 時間延長
スパサロン ル・アンジュ シャワールーム提供
神白温泉 国元屋 時間延長

※順不同

それから、自衛隊のお風呂もやってきていて、浸水被害の酷かった地域で利用できました。

 

入浴だけでなく、洗濯の支援もありました。

わが家の台風体験談

わが家は浸水はせず、台風当日を避難所で過ごし、その後10日間の断水を経験しました。

それぞれの体験から学んだことを書いていきます。

 

避難所に行ってみてわかったこと

いわき市災害マップ

わが家は、災害マップで見ると水害を受ける地域の端っこにあります。

マンションの1階に住んでいますが、周辺道路に比べて建物が高く、川が氾濫してもここまでは来ないだろうと思っていました。

なので、避難勧告が出ても自宅で過ごそうと思っていたんですね。

結果的に、近くの川が氾濫したもののマンションまで水は来ませんでした。

 

それなのに、なぜ避難をしたか。

家で河川水位情報を食い入るように見つめ、たびたび鳴る災害警報でドキドキしっぱなし。

不安で不安でたまらなかったんです。

22時半ごろに「川の一部が決壊しました。」とサイレンが聞こえたのに後押しされて、家を出る決断をしました。

これ、めちゃめちゃ遅い判断だったので、もっと早くに移動しなくちゃダメです!!

れみふく
駐車場はいっぱいだし、雨には濡れるし、真っ暗だし...

避難所に行くまでは大変でしたが、行ってしまえば「もしかしたら水がくるかもしれない」という不安から解放されます。

心がすごく落ち着きました。

「身の安全は確保した」という安心感、かなり大きいです。

避難は早めにした方がよい理由

避難を早めにした方がいい理由について、くわしくは別の記事で解説しますね。

>>準備中

 

避難所は夜でも明るく、常に人が動いているので寝られたもんじゃなかったです。

それから床が固い!

毛布は貸してもらえたけれど、自分でも何か敷物を持っていった方がいいです。

避難所に行って気づいたこと

避難所での過ごし方と、持ち物についてはこちらの記事を参考にしてください。

 

>>準備中

 

断水を経験してわかったこと

断水に備えて水を貯める

台風当日の晩は避難所の体育館で過ごし、朝になってから家に帰ってきました。

ほとんど寝られなかったのでお昼寝していたところ、友達から連絡が!!

「断水するって!!早く水を貯めて!」と。

この時教えてもらわなかったら、何の準備もできないまま水が出なくなってから気づいていたと思います。

れみふく
地域のネットワーク、大事!

 

連絡をもらってわが家がしたことは、

  • 浴槽、バケツ、お鍋に水を貯めた
  • 炊けるだけのご飯を炊いた
  • シャワーを浴びた
  • 洗濯をした
  • ウォータータンク、ポリタンク、紙皿など必要なものをネットで買った

です。

水を貯めるのと、物資の調達は絶対外せないですね。

他は余裕があればやっておくといいと思う。

 

今回、10日間という長い期間の断水を経験して感じたことは、絶対に車を水没させちゃいけないってこと。

地方の車社会に住んでいるのでなおさらなのかもしれません。

水を汲みに行くのも、
洗濯物を持ってコインランドリーに行くのも、
水の出ている地域までお風呂に入りに行くのも、、、

車がないと厳しかったです。

台風や大雨の時には、命を守ると同時に車を避難させることも優先した方がいいと感じました。

断水生活の必需品

断水中の生活に役立ったものについてはこちらで詳しくお伝えしています。

>>「10日間の断水生活で便利だったものを一挙公開。必需品は何だった?」を読む

 

あとは、水の出ない生活って思った以上に不便だということ。

水が出ないとほとんど全ての日常生活ができないです。

断水しているとできないこと

断水生活中、特に困るのはトイレ、洗濯、入浴ですね。

この3つについて、どうしていたかはこちらを参考にしてみてください。

>>準備中

 

まとめ

いわき市の河川がこんなにも氾濫したのは40年ぶりだそうです。

大雨が降ると河川が氾濫し、住宅の浸水、停電、断水が起きます。

台風は来ることが予想できるからこそ、備えをすることができる自然災害のひとつ。

最悪のことを考えて、日頃から備えをしておく必要があると強く感じました。

【参考記事】
>>「台風による断水への対策。経験者が考える備えておいたほうがいいこと。」を読む

 

台風から一カ月近くが経とうとしている現在も、まだ爪痕は残ったままです。

どんな被害があったのか、そこからどんなことに備えていいのか、知っておくことが今後の助けになると思っています。

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