台風による河川氾濫で浄水場が浸水し、10日間の断水生活を経験しました。
断水時に一番困るのが、トイレですよね。
それから、長期化するならお風呂や洗濯もどうにかしたい。
幼稚園児の子どもがいるわが家で、どう対処していたのかを紹介します。
断水中のトイレ
断水中でも我慢し続けることのできないトイレ。
小さい子どもがいるとなおさらです。
わが家では、汲み置きした水で直接流すという方法をとっていました。
汲み置きした水で直接流す方法
わが家のトイレはタンク付き。
タンクの中に水を入れれば流せるのかと思いきや…水圧がないとできないらしく、直接便器に水を流していました。
バケツに汲んだ8リットルほどの水を一気に流します。
通常流す時のように「シュゴォォ」という音が聞こえたら成功◎!
水の量や勢いが足りないとこの音が聞こえず、うまく流れていません。
パッと見は流れたように見えるけど、中で溜まっている状態みたいです。
そのあとは静かに2リットルほどの水を便器に入れて、水位を保っておきます。
水位を保たないと、下水のにおいが上がってきてしまうのです。
この動画を参考にしました。
2、3回流すとコツをつかめますよ。
勢いよく水を流すと飛び散るので、トイレの周りに新聞紙を敷いて1日ごとに取り換えていました。
それから、一回流すのに約10リットル水を使うので
- 子どもが行ったら続けて親も用を足し、まとめて流す
- 水の流れている地域に出かけた時には、出先でトイレをすます
こんな感じで節水して暮らしていました。
トイレの種類によって使う水の量が違う
わが家は築13年くらいの賃貸マンションに住んでいるので、タンク付きのなんの変哲もないトイレです。
流すのに10リットルも使うのは正直びっくりしたけれど、そんなものかと思っていました。
が、トイレの種類によって使う水の量がだいぶ違うようです。
- 節水型の最新のトイレは2リットルで流れる
水の排水を電動で行っているトイレなどは、2リットルで流れるものもあります。
断水でトイレの水を流そう、となったらまずはトイレの説明書を見てみてくださいね。
断水中のお風呂
長期化する断水中のお風呂は、
- 入浴施設を利用する
- 家で体を洗う
- 入浴は諦める
といった選択肢があります。
入浴施設を利用する
わが家は福島県いわき市で断水を経験しました。
いわき市ってスパリゾートハワイアンズがあるところで、実は温泉街なんです。
幸い市内の温泉街のあたりは断水にならなかったので、日帰り入浴できる施設が複数ある状態でした。
さらに、断水を免れた地域のスポーツクラブなどがシャワールームを無料開放してくれたりしたので利用していました。
断水中にはこういった施設が入浴可能か、無料開放などしているかという情報がかなり重要になります。
- 友達や知り合いに教えてもらう
- ネットで情報を得る
- 施設に直接確認する
ニュースなどで報じられるわけではないので、自分で情報を探して得ることが必要なんですね。
地域のネットワークがあれば、お互いに情報交換し合って助け合います。
それから、ネットの情報もかなり助けになります。
SNS(Twitter、Facebook、インスタグラム)で情報を検索するのが早くて情報量が多いです。
[st-kaiwa1]わたしはTwitterが一番情報を見つけられましたね。[/st-kaiwa1]
「〇〇市 断水」「〇〇市 入浴」などで探してみましょう。
- ホテル
- 旅館
- スポーツクラブ
- 産婦人科(赤ちゃんの沐浴など)
- 美容室(洗髪)
こういった施設が助けてくれていました。
断水が長期化してくると、自衛隊が出動しテントや船を使って入浴施設を提供してくれたりもします。
家で体を洗う
お風呂に溜めてある水を追い炊きして使っていた、という友人もいました。
ただ、断水中でも追い炊き可能な給湯器かどうか確認してから使った方がいいです。
実は、断水中にタイミングよくガスの点検がわが家に来たんですね。
その時に作業員の方が、
「断水していると追い炊き使えないので注意してください。安全のために、水圧がないと追い炊きできないようにロックがかかっていてエラーになります。」
と言っていました。
たまたまわが家の給湯器の仕組みがそうなっているものだったのかもしれませんが、無理に使って故障しては困るので要確認です。
浴槽ごとお湯を沸かさなくても、「鍋でお湯を沸かして水で薄めて体を流した」という友人もいましたよ。
入浴を諦める
- 断水地域が広くてどこの入浴施設も営業していない
- 断水に加えて停電もしている
など、被害が大きい時には入浴を諦めるしかなさそうです。
いわき市は東日本大震災の時にも大きな被害のあった地域。
その時には何週間も入浴できなかった、と地元の方が教えてくれました。
・汗ふきシート
・赤ちゃんのおしりふき
などがあれば、それを使って体の清潔を保つことができます。
断水中の洗濯
断水すると、洗濯も困ります。
短い日数なら洗濯物が溜まっていくだけでなんとかしのげますが、長期化すると着る服がなくなります。
- コインランドリーを利用する
- 家で洗う
- 救援物資で服をもらう
どれかの方法で解決しましょう。
コインランドリーを利用する
水の出ている地域まで行けるのであれば、コインランドリーが使えます。
わが家も車で出かけて利用していました。
ただ、みんな考えることは同じ。
かなり混雑します。
- 遠い地域まで行く
- 台数の多い大型店舗を選ぶ
- 大通りから一本道を入ったようなコインランドリーを選ぶ
目立つ場所や、行きやすい場所にあるコインランドリーは混雑します。
なるべく人通りの少ない場所にあるところを探してみましょう。
わが家は、遠めの入浴施設を利用する時に、その近くのコインランドリーを使って洗濯も済ませるようにしていました。
家で洗濯する
お風呂に溜めた水を使って洗濯機を回していた、という友人もいました。
洗濯機の種類によってできないこともあるので注意が必要です。
すすぎは水道からの水じゃないとできない洗濯機もあるようです。
別の友人が「お風呂の水で洗濯できると思ったけどすすぎのところで止まってしまって困った」と言っていました。
洗濯機を使わずに、下着など最低限のものだけ手洗いするという方法もあります。
救援物資で服をもらう
家が浸水してしまって洗濯機も使えない場合もありますよね。
ありがたいことに救援物資を届けてくれる方や、それを配ってくれる方がいます。
市でやってなくても、個人や団体で動いてくれていた方々もいらっしゃったので困った時には頼らせてもらいましょう。
「〇〇で支援物資を配っています。」などの情報は、やはりSNSなどのネットで探すのが豊富だし早いです。
断水生活はストレスが多い
トイレ、入浴、洗濯などの基本的な生活ができなくなるので、断水生活はストレスがたまります。
わたしが一番つらかったのが、「何をするにも時間がかかる」ということ。
水を汲みに行くのも、お風呂に入りに行くのも、コインランドリーで待つのも、時間がかかることばかり。
生きていくための生活をしているだけで、一日が終わります。
ストレスがたまるし、体力的にもすごく疲れるので、毎晩子どもと一緒に早い時間に寝ていました。
断水中は体調を崩さないように、しっかり休息をとりながら過ごしてくださいね。
まとめ
断水中のトイレは、汲んである水を使って流すことができます。
トイレの種類によって必要な水の量が変わるので、確認してから流してみてくださいね。
何回かやればコツがつかめます。
[st-kaiwa1]平常時に一度練習しておいてもよいかも![/st-kaiwa1]
お風呂や洗濯は、水の出ている地域まで行けるようであれば入浴施設やコインランドリーが使えます。
家で済ます場合は、給湯器や洗濯機の仕様に注意。
説明書を読んでみてから動かすようにしてくださいね。
終わりが見えない断水生活はつらいものです。
体調に気をつけて、あなたなりに息抜きしながら生活してください。
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