必要に迫られて作った地方銀行の口座。解約できずにまだ手元にありませんか?
「解約したいけど遠くて銀行の窓口には行けないから、そのままになっている。」
「引っ越し後に入金があるから、口座を解約してくることができなかった。」
転勤族あるある話のひとつです。
でも大丈夫。
遠くの銀行窓口まで行かなくても、口座を解約できる方法はあります。
それは、銀行間の「取立制度」を使う方法です。
- どんな手続きが必要なのか
- 気を付けたいポイント
- やっておくと手続きがラクになること(引越し前)
くわしく説明していきましょう。
取立制度って何?
A銀行の口座の解約手続きを、B銀行の窓口を経由して行うことを「取立(とりたて)」といいます。
B銀行に書類を託し、B銀行がA銀行とやりとりをして解約手続きをすすめます。
手続き後、A銀行の口座に入っていたお金から手数料を引いた金額が、B銀行の口座に入金されるしくみです。
手続きに必要なもの
取立の手続きができるかどうか、まずはA銀行とB銀行に問い合わせをします。
その時に、手続きに必要なものを確認しましょう。
A銀行の口座解約用紙を持っていなければ、この時に郵送してもらうなどの手配をします。
各銀行によって解約手続きに必要なものが変わりますが、基本的には次のものを用意します。
- 解約する口座の通帳、キャッシュカード、印鑑
- 口座解約用紙(この場合、A銀行の所定の用紙)
- 取立の依頼書(この場合、B銀行の所定の用紙)
気を付けたいポイント
気を付けたいポイントが3つあります。
手数料と口座残高に注意しよう
取立の手続きには手数料がかかります。
手数料よりも解約する口座残高の方が少ない場合は、取立手続きをするメリットがないかもしれません。
キャッシュカードがあれば、違う銀行やコンビニのATMなどで預金を引き出すこともできます。
預金残高を0円にしておけば、一定期間が過ぎた後に口座は閉鎖されるしくみになっている銀行が多いです。
手数料は取立する銀行との距離や、至急扱いかどうかなどで変わってきます。
いくつか調べたところ、600円~1,300円くらいが多かったです。
インターネットで手続きできる可能性もある
残高が0円の口座を、インターネット上で解約できる銀行もあります。
インターネットバンキングを利用している場合は、使っている銀行でそのような手続きが可能かどうか調べてみましょう。
預金だけの取引かどうか
取立で預金口座の解約をする場合、使っている口座の状態によっては手続きができない場合があります。
例えば、投資信託やローンの利用と紐づいている口座の場合などです。
やっておくと手続きがラクになること
これは引っ越しをする前にやっておくと手続きがラクになる、というものです。
もしこれから引っ越しをする方は参考にしてくださいね。
引っ越しをする前に、銀行の解約用紙をもらっておきましょう。
窓口で、
・引っ越しをすること
・まだ入金予定があるので今すぐ口座を解約できないこと
・入金確認後に、取立で口座の解約を考えていること
を伝えてみてください。
書き損じに備えて、2枚ほどもらっておくとよいでしょう。
まとめ
遠方の銀行の口座がいつまでも残っていて気になっているなら、取立という方法を使って解約手続きを済ませましょう。
いま住んでいる場所で使っている銀行を経由して、使わなくなった銀行の口座を解約することができます。
できれば引っ越ししたら使えなくなるような地方銀行の口座ははじめから作らない方がいいけれど、幼稚園や学校などで指定されて作らざるを得ないこともありますよね。
なるべく引越し前に解約できるといいのですが、そうもいかない場合に参考にしてください。
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